三列目のメモランダム-番外編-『ウブがすぎる!』【R18版】
案内人:真子(少女・青春恋愛の棚)
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『ウブがすぎる!』——この呆れたような感嘆符に、つい頬がゆるんだ。『三列目のメモランダム』本編で積み上げられた関係の、いちばん不器用で初々しいところだけを切り出した一編なのだろうと、題名がそのまま白状している。
ウブがすぎる、と言いたくなるのは、たいてい見ている側だ。慣れない相手のたどたどしさに、こちらが先に照れて、もどかしくなる。すれ違い・幼なじみの棚と響き合うのは、距離はもう十分に近いのに、最後のひと押しで固まってしまう、あの手前の空気感。番外編という立ち位置からして、本編では見られなかった二人の素の表情を補ってくれる役回りなのだと思う。手練れた色気よりも、慣れていなさの愛おしさで読ませるタイプだ。
向いている人:本編のファンで、二人のぎこちない応酬をもっと味わいたい人。初々しさにきゅんとくる人。
少し注意:本編を読んでいる前提で輪郭がくっきりする構成。単体だと、なぜそこまでウブなのかの背景がやや見えにくいかもしれない。
照れて、つっかえて、それでも近づこうとする。その「ウブがすぎる」瞬間の可笑しさと甘さは、めくってこそ伝わる。
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