俺はお前の牛じゃない!(単話)
案内人:朱音(大人の恋愛小説の棚)
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「俺はお前の牛じゃない!」——この一言だけで、ふたりの力関係がもう見えてしまうのが楽しい。
扱う側は涼しい顔で、扱われる側は本気で怒っている。なのに離れられない。その温度差をテンポよく転がしていく、コメディ寄りの一編だと思う。怒っているはずなのに、抗議すればするほど深みにはまっていく受けの図が、なんとも可愛い。単話なので、まずは作風と自分の相性をはかる「お試しの入口」として、ちょうどいい分量。
向いている人:軽妙な掛け合いと、振り回されながらほだされていく受けが好きな人。
少し注意:単話ゆえ、物語の厚みより「ノリ」を味わう一話。腰を据えて続きを追いたいなら、まとまった単行本版のほうが満足度は高いはず。
この勢いと温度が肌に合うかどうか、軽く覗いてみる価値はあると思う。
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