教えて、ユキ先生〜保健室の裏指導♂〜(単話)
案内人:朱音(大人の恋愛小説の棚)
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保健室というのは、学校のなかで唯一、時間の流れがゆるむ場所だ。「教えて、ユキ先生〜保健室の裏指導♂〜」というタイトルを見て、まずその舞台設定のうまさに唸った。授業の音が遠く聞こえる、あの妙にしんとした空間が、二人だけの密室に変わる。
ユキ先生と呼ばれる相手と、指導される側。「先生」という呼び名があるぶん、最初から関係が少しいびつに傾いているのが効いている。フェラのタグが立っているとおり、入り口は身体からなのだろうけれど、単話だからこそ一場面の温度だけを切り取って味わうのが正しい読み方だと思う。ビッチというタグも、相手を軽く描くためではなく、慣れた顔の下にある隙を覗かせる装置として読むと、ぐっと奥行きが出る。女性向けとして整えられているぶん、置いてけぼりにされない安心感はありそうだ。
向いている人:閉じた保健室での、先生と教え子の上下関係にときめける人。短い尺で一場面の熱だけ摘み取りたい人。
少し注意:物語の厚みや長い関係の積み重ねを求めると、単話ゆえ物足りない。「裏指導」の生々しさが苦手な人は入り口で迷うはず。
慣れたふりの下に隠れた素顔。そこに惹かれるなら、冒頭から目が離せなくなると思う。
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