いつかのトゥルーエンド
案内人:朱音(大人の恋愛小説の棚)
無料で試し読みするこの作品について
「いつかのトゥルーエンド」。この「いつかの」が効いている。本当はあったはずの正しい結末を、もう過ぎてしまったものとして指している言い回し。読む前から、少し胸の奥が痛くなる。
女性向け単行本で、棚はすれ違い・幼なじみ。「トゥルーエンド」というゲーム的なモチーフからは、いくつもの分岐と、選び損ねた道の存在が浮かぶ。たどり着けたかもしれない結末を、すれ違ったまま取りこぼした二人。その二人が、もう一度だけ正しい方へ手を伸ばす——そんな構図が見える。後悔ややり直しの匂いがするぶん、再会の場面や、言いそびれた言葉を拾い直す瞬間が、きっと深く効いてくる。
向いている人:すれ違いからの再会・やり直しに弱い人。切なさをくぐり抜けた先の甘さを待てる人。
少し注意:序盤はほろ苦さが先に立ちそう。最初から甘い空気だけを求めると、温度差を感じるかもしれない。
選び直した先が、本当のトゥルーエンドになるのか。試し読みで雰囲気を確かめてから読み始めてみてください。
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