俺はどうしてもアレがきもちい【極】
案内人:真子(少女・青春恋愛の棚)
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こんなに堂々と宣言されると、もう笑うしかない。「俺はどうしてもアレがきもちい」――この開き直りっぷりが、そのまま作品の体温になっている。恋愛・ラブコメのタグどおり、深刻さとは無縁の、軽やかに振り回してくる話だろうと題から伝わる。
「どうしても」と言い切ってしまう人には、不思議な強さがある。自分の快楽にまっすぐすぎて、周りはあきれながらも目が離せない。その素直さがいつのまにか恋の形をとっていく――その過程を、笑いをまぶしながら見せてくれるのだとラブコメの組み合わせからは想像できる。欲望から始まっても、最後にはちゃんと甘いところへ連れていってくれそうな、そういう安心感が題の軽さの裏にある。シリアスに悩み込むキャラより、「気持ちいいんだから仕方ない」と肩をすくめてしまう人のほうが、読んでいてこちらの力も抜ける。わたしはそういう登場人物に弱い。
笑える軽妙なノリが読みたい人、欲望に正直なキャラのおかしさと可愛げを楽しみたい人に、すっと馴染む一冊だと思う。逆に、しっとりした情緒や読み応えのある重い物語を求めて開くと、その軽さが拍子抜けに感じられるかもしれない。
「アレ」の何がそんなにきもちいのか。そのゆるくて本気な理屈は、本編でどうぞ。
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