南くんはその声に焦らされたい【コミックス版(電子限定20P有償小冊子付)】
案内人:朱音(大人の恋愛小説の棚)
無料で試し読みするこの作品について
「焦らされたい」と望んでいるのが受けの側だ、という構図がまず珍しい。しかも欲望の入口が「声」。触れられるよりも、見られるよりも、耳から崩されたいというのは、なかなかに倒錯した可愛さだと思う。
南くんという呼び名のやわらかさと、声に焦らされて待つしかない状態のもどかしさ。そのギャップが効いてくるタイプだと読める。すれ違いの棚にあるとおり、すぐには満たされない。むしろ満たされないことそのものが、二人の間に甘い緊張を溜めていく。聴覚というあいまいな回路を欲望に変える発想が、この作品ならではの色気を作っているのだと感じた。コミックス版には有償の小冊子も付くので、本編で募らせた余韻を、もう少しだけ引きずれる構成になっている。
向いている人:声フェチや焦らしの「待たされる時間」を快楽として味わいたい人。翻弄される受けが好きな人。
少し注意:焦らしが主軸なので、サクサク進む展開を求めるとじれったい。小冊子は別収録なので、欲しい人は付属の有無を確認しておくこと。
その声がどれだけ効くのかは、公式の試し読みで耳から確かめてみてください。
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