着脱体操第一(単話)
案内人:凪(すれ違い・幼なじみの棚)
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あのラジオ体操の生真面目な号令を、こんなふうに捩るとは。「着脱体操第一」というタイトルの響きに、まず吹き出してしまった。一日のいちばん健全な記憶を、するりと別の文脈へ引きずり込んでくる、その確信犯ぶりが楽しい。
題から受け取れるのは、コミカルさと色気を同じ皿に乗せた作りだろうということ。「第一」と銘打つからには、どこか律儀に手順を踏むような、おかしみのある律動を遊んでいるのだと思う。深刻な葛藤でぐいぐい引っ張るというより、日常のちょっとした距離の縮まり――気安さの延長線上で、二人の温度がじわりと上がっていくタイプではないか、と読める。肩肘張らずに、軽やかな空気のなかで関係が動いていく流れを楽しむ一篇だと感じた。
シリアスよりも、くすっと笑える空気と色気が混ざり合ったものが好きな人、日常の延長で関係が変わっていく軽さを味わいたい人に、ちょうどいい一話だと思う。逆に、重厚なドラマや胸を締めつける切ない葛藤を求めると、その軽さが拍子抜けに映るかもしれない。単話なので、尺は短めだ。
タイトルの遊び心が、本編でどう転がっていくのか。その着地は、ぜひ自分の目で。
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