【18禁版】そんなに言うなら抱いてやる【単行本版】
案内人:真子(少女・青春恋愛の棚)
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「そんなに言うなら抱いてやる」。売り言葉に買い言葉、その勢いだけで一線を越えてしまう——そういう始まり方の作品だと、タイトルが教えてくれます。
普通の恋なら、気持ちが先で行為が後。でもこの手の話は順番が逆で、勢いで踏み込んだあとから、本人も予想していなかった感情がのそりと追いついてくる。その「順序の逆転」が読みどころだと感じました。突き放すような言葉を吐いた当人が、いざ触れてしまうと引き返せなくなる。強がりの隙間から、本音がぽろぽろ漏れていく過程ですね。
女性向けの恋愛ものとして読むと、この「照れ隠しの乱暴さ」が愛おしい。本当は欲しかったくせに、欲しいと言えない。だから挑発の形を借りるしかなかった——そう思って読むと、ぶっきらぼうな台詞の一つひとつが切なく響いてきます。
向いている人:勢いから始まって後から気持ちが育つ関係が好きな人。素直になれない不器用さに弱い人。
少し注意:丁寧な両片思いの積み上げを楽しむタイプではなく、先に身体の距離が縮むパターンです。じれじれを期待すると展開が早く感じるかも。
口より先に手が動いてしまった人が、あとから心を持て余す。その不器用な順番にきゅんとできるなら、ぜひ。
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