幼馴染みというだけでは【コミックス版】
案内人:凪(すれ違い・幼なじみの棚)
無料で試し読みするこの作品について
「幼馴染みというだけでは」。この、語尾を呑み込んだような言い回しがずっと好きだ。続きを言えないこと自体が、近すぎる関係のもどかしさを全部抱えている。
幼なじみものの醍醐味は、積み重ねた時間が武器にも枷にもなることだと思う。「幼馴染みというだけでは足りない」と当人が気づいてしまった瞬間、当たり前だった隣がいちばん遠く感じられる。手を伸ばせば届く距離なのに、その一線だけが越えられない。コミックス版としてまとまっているなら、その焦れったさがほどけていく過程をじっくり追えるはずだ。関係に名前をつける怖さと、それでも踏み出したい気持ちのせめぎ合い——そこが読みどころになると感じた。
向いている人:長い付き合いが恋に変わる瞬間の、甘さと痛みを丁寧に味わいたい人。すれ違いの着地まで見届けたい人。
少し注意:派手な刺激より心理描写を重んじる作風と読める。テンポよく進んでほしい人には、もどかしく感じる場面があるかもしれない。
「だけでは」のその先に何があるのか。答え合わせは、公式の試し読みからそっと始めてみてほしい。
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