寝ている親友に手を伸ばす【R18版】
案内人:凪(すれ違い・幼なじみの棚)
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「寝ている親友に手を伸ばす」。動詞ひとつぶんの距離なのに、その手前にどれだけの時間が積もっていたかが伝わってくる題だ。
友達のままなら壊れない。でも、もう友達では収まらない。その狭間でずっと言えずにいた気持ちが、相手が眠っていて無防備な、いちばん油断した瞬間にこぼれてしまう——親友という関係のもっとも危うい一点を突いてくる作品だと思う。手を伸ばすか、伸ばさないか。その逡巡そのものが物語になっていそうで、踏み越えたあとに残る後ろめたさまで描いてくれるなら、なおさら胸に残る。
向くのは、親友からの一線を越える展開、欲と罪悪感のあいだで揺れる関係に弱い人。眠る相手への片想いがこじれていく切実さが好きなら刺さるはず。逆に、明るく爽やかな両思いを期待すると、ここは後ろめたさを抱えた始まり方なので、温度が合わないかもしれない。
伸ばした手の先に何が待つのかは、試し読みで見届けてほしい。
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