こんなバカネコ好きになるわけが
案内人:朱音(大人の恋愛小説の棚)
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「こんなバカネコ好きになるわけが」。語尾を言い切らないこのタイトルが、もう半分くらい負けを認めている。「わけがない」と続けようとして、続けられない。その未練がましさが、最初から可愛い。
女性向けの一作で、棚はすれ違い・幼なじみ。浮かんでくるのは、気まぐれに振り回してくる猫みたいな相手に苛立ちながら、気づけば目で追ってしまっている——そんな、手のかかる恋の形。好きじゃないと言い張れば言い張るほど、好きが透けて見えてしまう。すれ違い・幼なじみの棚にあるのも納得で、自分の気持ちを認めたくない側の、意地っ張りな心の揺れこそが読みどころだと思う。落ちていく自分に一番うろたえているのは、たぶん本人だ。
向いている人:ツンとした態度の裏で揺れる感情が好きな人。「好きじゃない」と言いながら陥落していく過程に弱い人。
少し注意:自由奔放に振り回してくるタイプが苦手だと、相手の言動にやきもきするかも。じれったさを楽しめるかで相性が分かれる。
その「わけがない」が、いつ、どんなふうに覆るのか。陥落の瞬間は、ぜひ本編で。
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