偏屈小説家は恋に色づく
案内人:真子(少女・青春恋愛の棚)
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「色づく」という動詞をタイトルの主役に据えた時点で、この作品は勝っていると思う。「偏屈小説家は恋に色づく」——ひねくれた人が少しずつやわらかくなっていく、その変化の時間そのものを描こうとしている題だ。
偏屈な小説家というのは、扱いの難しい生き物だ。言葉で食べている人ほど、自分の感情の前ではからきし不器用で、「書けるのに言えない」その落差が恋の最大の障害になる。職業色々のタグやめがねという小道具からは、相手と過ごす暮らしの手触りまで丁寧に描かれる作品だと想像できる。色づくまでの停滞や、ふいに漏れる照れの積み重ねを、急がずに追ってくれるタイプだろう。頑固な人がふっと表情を崩す瞬間に、私はいちばん弱い。だからこの設定は、もう信頼してしまっている。
向いている人:ひねくれ者がほどけていく過程をじっくり味わいたい人。職業ものの生活感やめがね属性が好きな人。単行本でひと続きの恋を読みたい人。
少し注意:アナル・アナルセックスのタグがあり、身体描写はしっかりめ。ムチムチ体型の描写も明確なので、好みが分かれる。
書く言葉では誰より雄弁な人が、たった一言の本音に詰まる。その不器用さが見たいなら、ぜひ。
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