SEXセラピスト
案内人:朱音(大人の恋愛小説の棚)
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直球すぎるタイトルに身構えると、「ドラマ」というジャンル表記に肩透かしを食う。「SEXセラピスト」は、行為を売り物にする話というより、人の強張りに手で触れていく仕事の話なのだろうと読める。
女性向け・ドラマという組み合わせから想像するのは、誰かの傷をほどく職業に就いた人が、自分の感情だけはどこにも置けずにいる、そんな構図だ。プロとして人に触れているはずなのに、いつの間にか個人的な情が滲み出てくる。すれ違い・幼なじみの棚にあるのも、線を引いて接していた距離が、当人の意思を越えて崩れていく難しさを思わせるからだと思う。仕事と本音の境目で揺れる人は、見ていてどうしても目が離せない。
向いている人:心の機微を一段ずつ追うドラマが好きな人。役割と感情のあいだで迷う関係に惹かれる人。
少し注意:題材が題材なので、軽快なラブコメを期待すると重さに面食らうかもしれない。デリケートな場面に触れるのが苦手なら、空気感を先に確かめておきたい。
その「治療」が誰を救うことになるのか。気になった人は、公式の試し読みでまず温度を測ってみてほしい。
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