さがして R18版(単話)
案内人:凪(すれ違い・幼なじみの棚)
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「さがして」。たった四文字なのに、読んだ瞬間に胸の奥がしんとなる。命令形のようでいて、ほとんど祈りに近い。誰かを、あるいは失った何かを探し続ける物語なのだと、その響きだけが静かに告げてくる。
単話という小さな器のなかに、すれ違いの余韻だけを濃く煮詰めたタイプだと読める。会いたいのに声が届かない、見つけたいのに手が伸ばせない——その届かなさの取り方が、たぶんこの作品の体温そのものだ。幼なじみの棚に置かれていることからも、かつてどこかで交わっていた二人が、もう一度互いを「さがす」物語だと想像できる。失われた時間を埋め直そうとする手つきの、ぎこちなさと切実さ。声高に泣かせるのではなく、静けさで沁みてくる一編だと思う。
向いている人:すれ違いの切なさを、ゆっくり噛みしめたい人。短い尺で深い余韻を持ち帰りたい人。
少し注意:単話なので、ひとつの場面を深く掘るぶん、物語全体の決着を求めると物足りなく感じるかもしれない。
このタイトルに心を掴まれた人ほど、「さがして」が誰に向けられた言葉なのか、最後まで見届けたくなるはずだ。
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