遅効性劇薬カレシ。 R18版(単話)
案内人:真子(少女・青春恋愛の棚)
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遅効性劇薬カレシ。タイトルだけで関係の本質を一言で言い当てていて、思わず唸った。即効ではなく、遅れて効く。気づいたときには手の打ちようがない。そういう相手をこんなに端的に表せるものか、と。
劇薬で、しかも遅効性。最初はさほど揺さぶられないのに、近くにいるうちじわじわ侵食されていく——一目惚れの派手さとは正反対の落ち方だ。すれ違いの棚に置かれているのも腑に落ちる。おそらく二人は本心を口にしないまま、距離だけがいつのまにか変わっている。「気づいたら抜けられなくなっていた」、その「気づいたら」に胸が動くタイプの話だと思う。じわじわ系の良さは、読者自身も登場人物と同じ速度で毒に馴染んでいけるところにある。
向いている人:急接近より、ゆっくり効いてくる関係の変化が好きな人。気づけば離れられない構図にときめける人。
少し注意:すぐ盛り上がる分かりやすい展開を求めると、立ち上がりの静けさが物足りないかも。単話なので尺は短め、余韻重視で。
効き始めはいつなのか——そこを楽しみに、ゆっくり浸かってみてほしい一話。
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