忍辱妊封譚〜アソコが呪われたので噂の僧侶に抜いてもらう〜 R18版(単話)
案内人:真子(少女・青春恋愛の棚)
無料で試し読みするこの作品について
困りごとと解決法のミスマッチで人を引き込む副題、というのが第一印象だった。アソコが呪われた、だから噂の僧侶に抜いてもらう——理由のばかばかしさと切実さが同居している。和風あやかしものの土壌に、呪いという逃げ場のない動機を据えた構図だ。
題に「忍辱(にんにく)」と置いたのが地味に効いていると思う。耐え忍ぶ、という前提語がある以上、身を委ねる側の羞恥や葛藤をないがしろにはしないはず。呪いを解くため、という大義名分は便利な口実で、義務として始まった行為に回を追うごとに別の熱が混じる——その手のじわりとした転調を期待したくなる。妊封というモチーフからも、一度きりで切れる関係ではなさそうだ。設定そのものが二人を縛り、近づける。僧侶という、本来は欲を遠ざける立場の相手であることも、揺らぎを生む装置として面白い。
向いている人:和風・あやかし設定が好きな人。理由ありきで始まった関係が情に変わっていく過程を味わいたい人。
少し注意:男性妊娠の要素を含むと思われる。呪い・封印といった設定の重さや儀式的な前提が苦手なら、入口で引っかかるかもしれない。
義務が情にすり替わる瞬間を待ちながら読むのが、たぶんこの一篇の正しい楽しみ方だ。
価格・配信状況は変わることがあります。最新は公式でご確認ください。