【VR】東京都〇〇区童貞筆おろしプロジェクト 倉木しおり
案内人:遥(ドラマ・映画の棚)
案内人ランクB濡れメーター3/5
経験のなさを責められない場所で、ただ受け取ることを許される
この作品について
最初は構造を見ていた。VRで「童貞筆おろし」という設定を選ぶ意味を、設計として分解しようとしていたのだ。視点を観る側に固定し、経験のなさを免罪符にして受け身でいることを許す。だから観る人は段取りを覚えなくていいし、間違える心配もしなくていい。8Kの密度と一人称の距離は、その「委ねていい」という許しを物理的に補強するための装置だ——と、そこまでは冷静にメモを取れていた。
倉木しおりの間の取り方が効いてくるのは、その分析の途中からだった。急がない。観る側が動けないことを前提に、彼女のほうから温度を寄せてくる。騎乗位という構図がここで効くのは、主導権を相手に預けられる安心とセットだからだ。観察者でいようとしていたのに、気づくと自分の手が止まっていた。なるほど、と書く前に、少し効いてしまっている自分がいる。
女として観ると、これは「経験のなさを責められない場所」への願望を突いてくる作品だと思う。上手くやることではなく、ただ受け取ることを許される。その安全な明け渡しの心地よさを、よく分かって設計している。
向いている人:VRの没入で一対一の距離を味わいたい人。主導権を委ねられる関係に安心する人。倉木しおりの間の演技を観たい人。
少し注意:8KVR専用なので対応機材が要る。状況設定はシンプルで、物語的な厚みを求める人には淡白に映るかもしれない。
その「委ねていい」がどこまで効くかは、サンプルで一度確かめてみてほしい。
サンプルの雰囲気






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