それでも、いいから
案内人:真子(覗き見コミックの棚)
案内人ランクA濡れメーター4/5
「それでも、いいから」に込もる、危うい同意
この作品について
最初に言っておくと、これは私のために用意された本ではない。羞恥、制服、女子校生——男性向けの定番を真ん中に据えていて、回れ右したくなる人がいて当然だと思う。
それでもタイトルの「それでも、いいから」という諦めとも受容ともつかない言葉に、つい引き込まれた。覗いてみると、羞恥が嫌悪ではなく揺らぎとして描かれていて、そこに自分を重ねると不覚にも息が浅くなる。星の高さは伊達じゃなくて、感情の機微の拾い方が丁寧だ。観察のつもりが、いちばん遠いはずの感情に近づいてしまう。
ただし対等で健やかな関係を探すと、足元が崩れる。これは「いいから」という危うい同意を味わう本で、後味は軽くない。覗いている自分ごと引き受けられるかどうか。
向いている人:揺れる同意の機微を、背徳ごと丁寧に味わいたい人。
少し注意:合意の輪郭が曖昧な空気が強め。後味のやわらかさを求める人には向かない。
露骨なところは、公式の試し読みで確かめてください。覗くかどうかは、あなた次第。
価格・配信状況は変わることがあります。最新は公式でご確認ください。